世界各国で玩具やゲームの賞を数々受賞している「ギガミック社」のボードゲーム。
今回はそんなギガミックのボードゲームの中から、対戦型で、子供から大人まで楽しめる「コリドール(Quoridor)」についてご紹介していきます。
ルール・知育効果・コリドールシリーズ各商品の違いなどを、6歳の我が子と遊んだレビューを交えながらまとめています。
我が子と一緒にコリドールをしてみたい!という方の参考にしていただける記事になっていますので、ぜひご覧下さいね。
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目次
コリドール(Quoridor)とはどんなもの?
「フェンスを駆使して、コマを相手陣地まで先に運べ!」対戦型ボードゲーム
コリドールは、コマを1マス進めるかフェンスで相手の進路を妨害するかを選択し、自分のコマをより速く相手陣地のゴールまで進めるゲームです。
囲碁やチェスといった、盤上のコマを動かして相手と戦うボードゲームの一種ですね。
勝てるルートを探して理論的にコマを動かしていき、刻々と変化する戦局を注視して、変化に合わせて素早く対応していかなければいけないので、プレイ中は頭がフル回転になるゲームです。
コリドールの詳しい遊び方については、下の章でまとめていますので、そちらを参考にして下さいね。
対象年齢は6歳〜99歳、親子のコミュニケーションツールにもなるゲーム
コリドールの対象年齢は6歳〜と、ボードゲームとしては低年齢から楽しむことができます。
実際に、6歳の我が子も問題なくルールを理解して対戦できています。
そして、対象年齢についてもう一つ気になるのが、99歳という上限です。
これって設定する必要があるのか…と笑ってしまいそうになります(笑)が、大人もできるというのは結構味噌だと思います。
6歳くらいになると、お子さんの遊びについていけないという親御さんも増えてきますよね。
「テレビゲームは正直興味が持てないし、サッカーやキックボードを一緒にやろうって言われても…」と、小さな時のように一緒に遊んでコミュニケーションを取るのが難しくなってきたと感じるんじゃないでしょうか。
コリドールは、対象年齢が示す通り大人でも十分楽しめるものなので、親子で一緒に取り組みやすいです。
親子のコミュニケーションツールとして使いたいという方にも、おすすめしたいゲームです。
「運では勝てない!」知育や脳トレ効果抜群のゲーム
コリドールは「アブストラクト・ゲーム」と言って、運では勝てないゲームです。
勝つためには理論的に思考していかなければいけないので、子供の知育や大人の脳トレにも効果的なんですね。
「コンピューター・オリンピック」の種目になっていたり、高IQ(知能指数)団体「メンサ」の認定ゲームになっていることからも、その知育効果・脳トレ効果の高さを伺い知ることができます。
コリドールの詳しい知育効果については、下の章でまとめていますので、そちらを参考にして下さいね。
コリドール(Quoridorn)のルールは?
コリドールのルールについて、我が家にあるコリドール・ミニを使って解説していきます。
「普通のコリドール」、「コリドール・デラックス」「コリドール・キッズ」、「コリドール・ジュニア」についても手順は同じなので、安心して下さいね。
コリドール(Quoridor)で使うもの
ボード
9×9マスのボードです。
このボード状にコマやフェンスを置いてプレイしていきます。
コマ
人型のコマが4つあります。
プレイヤー1人につき1つのコマを使います。
フェンス
全部で20枚のフェンスがあります。
2人対戦なら1人につき10枚、4人対戦なら1人につき5枚が手持ちのフェンスとなります。
コリドール(Quoridor)の遊び方
- プレイヤー1人につき、コマ1つを選びます。
- フェンスをプレイヤーの人数で等分します。
2人対戦なら1人10枚、3人対戦なら1人6枚、4人対戦なら1人5枚が手持ちのフェンスになります。 - 選んだコマを自分のベースラインの真ん中(5マス目)に置きます。
- プレイする順番を決めます。
- 自分の番がきたら、コマを1マス進めるか、フェンスで相手の進路を邪魔するか選択します。
コマの動かし方、フェンスの置き方には以下のようなルールがあります。・コマの動かし方のルール
⭐︎上下左右に動けますが、斜めには動けません。⭐︎コマが向かい合ったら、相手のコマを飛び越えることができます。
・フェンスの置き方のルール
⭐︎2マスにかかるように置きます。⭐︎相手を閉じ込めるフェンスの置き方はできません。
このルールに従って進めていき、最初に対戦相手のベースラインに到達したプレイヤーが勝ちになります。
ルールがお分かりいただけたでしょうか?
コマを進めるorフェンスを置く、フェンスで相手の進路を字邪魔するorフェンスで自分のコマを守って相手の妨害を回避するのどれかを選択していくわけですね。
フェンスの手持ち数には限りがあるので、相手の残り数と比べながら、効果的なタイミングで使うということも重要になります。
一手ミスしただけでも、自分のベースラインに一旦戻る羽目になったりと大きく局面が動くこともあるので、常に局面を注視して正しい手を選ぶ必要があるわけです。
ちなみにですが、子供と大人で対戦してみて、明らかに大人の方が優勢になってしまうという場合には、ハンデをつけることもできます。
ハンデの付け方は以下の通りです。
- 手持ちフェンスの数に差をつける
本来はフェンスはプレイヤーで等分して始めますが、子供15枚vs大人5枚など、差をつけてバランスをとってあげます。 - 負けた方にフェンスを渡す
連続してプレイする場合には、勝ったプレイヤーから負けたプレイヤーにフェンスを渡してから次のプレイをすると、より実力差に合ったハンデになります。 - チーム戦にする
4人で遊ぶ場合には、正面のプレイヤー同士で2人チームを組み、チームのどちらかがゴールしたら勝ちとします。
一番弱いプレイヤーと一番強いプレイヤーで組むなど、バランスをとりやすくなります。
また、コリドールには、より難易度が低い「コリドール・キッズ」や「コリドール・ジュニア」もあります。
年齢が低いなどで明らかに大人との実力差がありそうな場合には、最初からこれらのシリーズを買うのもありですね。
「コリドール・キッズ」や「コリドール・ジュニア」については、下の章で詳しくまとめていますので、そちらを参考にして下さいね。
コリドール(Quoridor)の知育効果は?
戦略的思考力が身に付く
ゴールを目指すルートを考えてそのための最善手を考えるという「戦略作り」が、コリドールで勝つための味噌になります。
こうした「戦略作り」を変化する局面に合わせて何度もすることになるので、コリドールには戦略的思考を身につける効果があると考えられています。
状況把握力、対応力が身に付く
相手や自分の選択次第で刻々と戦局が変化するので、その時々の状況を正しく把握して、対応していく必要があります。
一つの考えに固執するのではなく、状況に応じた判断をしていく必要があるので、状況把握力や対応力が身につくわけですね。
相手の立場になって考える力が身に付く
相手の思考を先読みしてフェンスで邪魔したり、自分のコマを守ったりするのがコリドールの面白さ。
「自分が相手だったらどのルートを進みたいか、どのルートを邪魔されたら嫌か」など、相手の立場になって考える力が身に付きます。
コリドールを6歳の我が子と遊んだ感想
コリドールで6歳の我が子と対戦して感じたことをまとめました。
小さな子供にコリドールを…と考えている方の参考にしていただけると思います。
「6歳児VS大人」でもちゃんと勝負になった
6歳児の我が子はハンデなしでも私と互角に戦えています。
我が子はボードゲームに慣れているのですんなり始められましたが、そうでない子でも何回も対戦を繰り返せば必ず強くなっていきます。
子供の頭の柔らかさは半端じゃないので、心配しなくても大丈夫です。
ただ、小さな子供の場合、負け続けることでコリドール自体が嫌いになってしまうという危険性はあります。
ハンデを設定したり、誰かがサポートに入って「子供+ママVSパパ」のようにするなど工夫は必要かもしれません。
とにかく、考え方に慣れるまで続けられるようにしてあげるということが大事だと思います。
相手の立場になって考えられていた
個人的にはこれがコリドールをやって一番良かったと思っている点です。
我が子はとても我が強く、親としては「他人の気持ちに鈍感すぎるんじゃないか」と不安になることも多いんですね。
でも、コリドールをやらせてみると、ちゃんと相手がどのルートに進みたがっているのかを読んで、そこを邪魔するようにフェンスを置くんですよ。
なので、「相手の気持ちがわかるんじゃん!」と、私は結構嬉しかったです。
(裏を返せば、わかってて我を通しているわけなので、それはそれでなんとかして欲しいですが 笑。)
小さな子供って、自分勝手に振る舞ってお友達と喧嘩したり、大人のいうことを聞かなかったりすることが多いので、「相手の気持ちを考えて!」と言ったことがある親御さんも少なくないんじゃないかと思います。
コリドールをしてみると、「ちゃんと分かってはいるのね。」と少し安心できるかもしれませんよ。
親子で楽しめるのが嬉しかった
我が子は男の子なのもあって、好きな遊びはテレビゲーム・サッカー・キャッチボール。
私自身が興味のある遊び、子供の頃に遊んだ遊びではないので、正直言って付き合うのが大変だなと感じることが多くなってきています。
コリドールのようなボードゲームは、数少ない息子と一緒に楽しめる遊びとなっていて、私自身の精神衛生上も買って良かったと心から思っています。
子供との遊びはある程度は仕事のようなものだとは思いますが、少しでも自分が楽しめるものがあるのは心強いです。
コリドール、ミニ、デラックス、キッズ、ジュニアの違いは?
ギガミック社からは「コリドール」の他に、我が家にもある「コリドール・ミニ」、そして「コリドール・デラックス」、「コリドール・キッズ」、「コリドール・ジュニア」と色々なシリーズが販売されています。
以下は、コリドールシリーズ各商品の特徴を比較した表になっています。
コリドールシリーズの比較表 | |||||
コリドール |
デラックス
|
ミニ |
キッズ
|
ジュニア |
|
対象年齢 | 6~99歳 | 8~99歳 | 5~99歳 | 4~99 | |
ボード | 9×9・フェンス置きあり | 9×9 | 7×7 | 7×7・ゴール壁あり | |
ボードサイズ | 26×26cm | 33 x 33cm | 18×18cm | 28×28cm | 20x20cm |
コマ | 人型×4体 | ネズミ型×4体 | ウサギ、リス、カエ ル、ネコ×各1対 | ||
フェンス | 20枚 | 16枚 | 16枚 | ||
その他の付属品 | なし | なし | 収納袋 | チーズ4個、収納袋 | なし |
価格(税別) | 6,800円 | 10,500円 | 3,400円 | 5,200円 | 3,200円 |
※表中の画像から、各商品の詳細がみられます。
「コリドール」「コリドール・デラックス」「コリドール・ミニ」で大きく違うのはボードのサイズと、フェンス置きがあるかないかです。
ルールは同じなので、この3つについては、対象年齢の違いはほぼ無視して良いと個人的には思います。
我が子はミニを6歳から遊べていましたよ。
「コリドール・キッズ」は対象年齢が5歳〜で、小さな子供向けです。
コマがネズミ型で可愛らしく、ゴールの目安として置けるチーズが付属されています。
ボードのマス目も7×7と少なく、難易度が低めになっています。
「コリドール・ジュニア」は、コリドール・キッズよりさらに低年齢向けで、対象年齢は4歳〜。
ゴールの位置が分かりやすいように、コマの動物それぞれのゴールに、その動物に関連する絵が描かれています。
ウサギならニンジンの絵がゴール、リスならどんぐりの絵がゴールといった感じです。
マス目も7×7と少なめで、簡単です。
コマを1マス進めるか、フェンスを置くかして先にゴールするというルール自体は変わりませんが、難易度・サイズ・見た目・値段に違いがあるので、お子さんが一番楽しめるのはどれか考えてみて下さいね。
長く遊べるコリドール(Quoridor)で、賢く知育しよう!
最後になりますが、コリドールは長く遊べるのも魅力の一つです。
いわゆるパズルゲームのように、問題があってそれを解いていくものだと、一度解けてしまえばそれで終わりということもあります。
その点、コリドールは対戦型ゲームで、相手の出方や自分の選択によって毎回戦局が変わるので、何度も繰り返し遊ぶことができます。
我が家で買ったコリドール・ミニなら値段は3,400円(税別)なので、コスパはとても良いと思います。
知育にはお金をかけようと思えばいくらでもかけられますが、コリドールのようなコスパの良いアイテムを使って賢く取り組んでいきたいですね。
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