2020年から小学校の必修科目となるプログラミング教育。
「今からプログラミング学習がスムーズになるように子供に準備させたい」、「家でもプログラミング学習の手助けをしていきたい」とお考えの親御さんは多いと思います。
今回ご紹介する、シンクファン(ThinkFun)の「コードマスター(Code Master)」は、そんな親御さんの願いを叶えるのにぴったりな、家でプログラミング学習ができるボードゲーム。
なんと、パソコンなしで、パズルを解くような感覚で、遊びながら自然にコーディングが学べてしまうんですよ。
コードマスター(Code Master)について、7歳(小1)の我が子が遊んだ様子を交えながら紹介していきます。
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目次
コードマスター(Code Master)とはどんなもの?
NASAのプログラマーが考案した、プログラミング学習できるボードゲーム
コードマスターは、プログラミング学習ができるボードゲームです。
具体的には、マップ(ボード)上で、指定された条件をクリアして、自分のアバター(駒)をポータル(ゴール)まで導くことに挑戦していきます。
考案者がNASAのVR(仮想現実)プログラマーというだけあって、「指定された条件でゴールまでの道筋を導き出す」というプログラミングの基礎となる思考法から、「IF-THEN-ELSEの条件分岐」や、「DO-WHILEのループ構造」のような、本格的なプログラミング言語までを、遊びの中で自然に身に付けられるようになっています。
コードマスターの詳しい遊び方については、下の「コードマスター(Code Master)の遊び方は?」の章でまとめていますので、そちらを参考にして下さいね。
対象年齢は8歳〜、子供も大人もプログラミング的思考法に触れられる
コードマスターの対象年齢は8歳(小学2年生)〜です。
ちなみに我が子は現在7歳(小学1年生)ですが、問題なく遊べているので、小学生であれば十分楽しめると思います。
2020年から、プログラミング教育は小学校の必修科目となるので、小学生からできるというのはポイントですよね。
さらに、コードマスターは対象年齢の上限がないのもすごいところ。
プログラミングに馴染みがない親御さんにとっては、「そもそもプログラミング教育って何をするの?」という状態だと思いますが、コードマスターで遊んでみれば「こういう事を学ぶのね!」と理解できるはずです。
このように、対象年齢が幅広く、親子一緒にプログラミング学習できるのは、コードマスターの大きな利点のひとつです。
コードマスター(Code Master) | |
発売元 | シンクファン(ThinkFun) |
セット内容 | アバター1体、ポータル1台、クリスタル6個、マップ10枚、ガイドスクロール12枚、行動トークン12個、条件トークン8個、解説書 |
対象年齢 | 8歳〜 |
プレイ人数 | 1人〜 |
サイズ | マップ:28.5 × 18cm |
参考価格 | 4,050円(税別) ※2020年2月現在 |
コードマスター(Code Master)の遊び方は?
コードマスターで準備するもの
「アバター」・「ポータル」・「クリスタル」
プレイヤーの駒となる「アバター」と、アバターが目指すゴールの「ポータル」。
ゴールまでの道中に獲得するアイテム「クリスタル」。
マップ
ゲームの舞台となる「マップ」。
全部で10枚あり、1枚のマップには6つのレベルの問題が描かれています。
問題は数字が大きくなるごとに難易度も上がります。
トークン
丸型の「行動トークン」と、六角形の「条件トークン」。
「行動トークン」の色は、マップ上でアバターが移動する道の色に対応します。
「条件トークン」は、条件の分岐やループ構造を意味します。
詳しくは手順の項で解説しますので、今はよく分からなくても大丈夫です。
ガイドスクロール
トークンを置くガイドスクロール。
頭の中で考えたポータルまでの道筋を書き出していくものです。
これも詳しくは手順の項で解説します。
コードマスターの手順
「Level 2」の問題を実際に解きながら、手順を解説していきます。
1.準備
問題を解く前に準備をしていきます。
これはアバターとポータル、そしてクリスタルを意味します。
アバターには「3」、ポータルには「5」、クリスタルには「0」と書かれています。
これは、マップ上の③にアバターを、⑤にポータルを、⓪にクリスタルを配置するという意味です。
配置します。
これは行動トークンを意味します。
赤い行動トークンを2枚、青い行動トークンを2枚準備します。
問題の右上に「SCORE 1」と書かれています。
これは「ガイドスクロール 1」を使うという事を意味します。
「ガイドスクロール 1」を開いておきます。
これで準備は完了です。
2.問題を解く
準備したマップ、行動トークン、ガイドスクロールを使って解いていきます。
アバターがポータルまで到達できるルートを考えます。
ただし、以下の条件を満たさなければクリアにはなりません。
- アバターは、行動トークンと同じ色の道しか通れない
つまり、赤い道を2回、青い道を2回通ってゴールしなければいけない - クリスタルを取らないとクリアにならない
つまり、クリスタルのある⓪を通ってゴールしなければいけない
以上の条件を満たすルートを探していきます。
まずは、頭の中でルートを考えます。
そして考えたルートを、「行動トークンをガイドスクロールに配置する」ことで可視化します。
正しいかどうか、アバターをマップ上で動かして確認します。
クリスタルをゲットしたうえで、ポータルまでたどり着けました。
3.答え合わせ
説明書には、各問題の答えが描かれています。
ガイドスクロール上の行動トークンの並び、マップ上のアバターの動き、どちらも同じにできたので、正解。
これでクリアです!
遊び方がお分かり頂けたでしょうか?
難易度の異なる60の問題にチャレンジしていく中で、「指定された条件でゴールまでの道筋を導き出し、問題を解決する」というプログラミングの基本的思考法を繰り返すことになるんですね。
今回はわかりやすいように簡単な問題を例に挙げましたが、難しい問題になってくると、「条件トークン」も使うようになります。
例えばこの「モンスター・トークン」がある場合には、アバターがいるところにモンスターがいればポータルに到達、いなければ×に進むというふうになります。
これはプログラミングの「条件分岐」がある問題になります。
こちらは「数字トークン」。
「2×」なら、この道順を2回繰り返したらポータルに到達、2回に満たないなら満たすまで繰り返すことになります。
これはプログラミングの「ループ構造」がある問題ですね。
このように、コードマスターの問題は難易度に幅があるので、プログラミング初挑戦の子供でも段階的に無理なくプログラミングができ、ある程度のプログラミングスキルがある方もご自身のスキルを存分に発揮し、さらに磨いていくことができるゲームになっています。
コードマスター(Code Master)で7歳児と遊んだレビュー
コードマスターで7歳(小1)の我が子が遊んだ様子と、それを見ていて私が感じた事をまとめました。
ルール説明してあげれば7歳児でも十分できる
問題自体は7歳の息子でも半分くらい1人で解けました。
なので、対象年齢内の子供ならちゃんと楽しめますし、脳トレゲームや知育パズルが得意な子なら幼稚園年長くらいからでも遊べるのではないかと思います。
ただ、コードマスターは、ガイドスクロール・クリスタル・トークンなど複数のツールを使いこなさなければならず、それらの使い方を理解するだけでちょっと大変と感じる子が結構いるんじゃないかなと思います。
ましてや、子供が1人で説明書を読んでルールを理解するのはかなりハードルが高いので、最初は大人がルール説明をしてあげるのは必須です。
息子の場合も、やはり1人で説明書を読んでもわからなかったので(そもそも私が買ったコードマスターには日本語の説明書がついていませんでした 笑)、私が説明をして、1問目は一緒に解きました。
その後も、新たな条件トークンが出てきたらまた私が説明して…と、都度大人が補足説明しながら進めていきました。
このように、コードマスターは、子供に説明するために大人がルールを理解しておく必要があり、積極的に取り組む姿勢が大人には求められます。
ただ、やってみると大人でもわからない問題があったりして案外楽しめると思うので、敬遠せずに前向きに取り組んで欲しいです。
プログラミング教育の必要性について考えさせられる
コードマスターをクリアするためには、マップと持っているトークンの状況を把握したうえで、指定された条件をクリアする道筋を見つけていかなければいけません。
これは、「状況を解析して、条件内で順序立てて処理していく」というプログラミングの思考方法と同じです。
そしてこの思考方法は、勉強や仕事など私たちの実生活でも必要になるものなんですよね。
コードマスターを息子と遊んでみて思ったんですが、プログラミング教育が学校の必修科目となった一番の理由はここにあるのかもしれません。
コードマスターは、「なんでプログラミング教育が必要なの?」という親御さんたちの根本的な疑問の解決に役立つツールでもあるんだなと感心しました。
マイクラ(Minecraft)好きなら盛り上がる(笑)
こちらは子供たちに大人気のテレビゲーム「マインクラフト(Minecraft)」。
そしてこちらがコードマスターのデザイン。
絶対マイクラを意識してますよね!?(笑)
息子もマイクラ大好きなので、箱を見た瞬間に「マイクラだ。」と言っていました(笑)。
「ボードゲーム」や「脳トレ」と言われると、なんだか難しそうで引いてしまう子もいると思いますが、「マイクラみたいなものかな?」と思えば興味を持ってくれそうです。
もちろんマイクラとは全然違うゲームなんですが、とにかく、とっかかりとしてマイクラに似ているというのはプラスに働きそうです。
マインクラフトはどんな子供に向いているのか?幼稚園児がマイクラにハマった話
知育効果や脳トレ効果も期待できるコードマスター!
最後になりますが、コードマスターはプログラミング学習だけでなく、「理論的思考力」や「数学的思考力」を身につけるのにも役立ちます。
また、自分の手で駒などの実物を持って動かしていくことで、脳を刺激する効果もあります。
プログラミング学習はもちろん、子供の知育や大人の脳トレにも役立つコードマスター。
コードマスターを買ったら、ぜひ、家族全員で取り組んでみて下さいね。
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