陥没乳頭や偏平乳頭で、ちゃんと授乳ができるか心配に思っているプレママもいらっしゃると思います。
今回ご紹介する乳頭吸引器は、そんな陥没乳頭や偏平乳頭でお悩みの方が、スムーズに授乳できるようにサポートしてくれるものです。
この記事を書いている筆者も、一人目を妊娠した時には陥没乳頭で、授乳は助産師さんから渡された乳頭吸引器でケアしながら行いました。
その経験をもとに、乳頭吸引器はどんなものか?乳頭吸引器にはどんな商品があるのか?をまとめてみましたので、参考にして下さいね。
アイキャッチ画像出典:楽天
スポンサーリンク
乳頭吸引器とは?
出典:楽天
乳頭吸引器は、ポンプなどで乳首を引っ張り出して授乳しやすい状態にしてくれるものです。
赤ちゃんはママの乳首を舌に巻き込んで母乳を飲むので、授乳がスムーズにいくためには、乳首がある程度の長さに突出している必要があります。
陥没乳頭や偏平乳頭の場合には乳首の突出が無いか少ないので、乳頭吸引器で引っ張り出してあげることで、赤ちゃんの吸いやすい乳首にするわけです。
乳頭吸引器の種類は?
乳頭吸引器には「一時的に使うタイプ」と「長期間装着するタイプ」の2つの種類があります。
一時的に使うタイプ
授乳前やケアの際に、一時的に圧力をかけて乳首を引っ張り出すものです。
即効性があるので、陥没や偏平が比較的軽度の方が、授乳の直前に使うのにおすすめです。
長期間装着するタイプ
乳頭部分に長時間装着しておき、徐々に乳首の形を整えていくものです。
即効性はあまりないので、妊娠中から使い始めて根本的に陥没乳頭や偏平乳頭を治したいという方におすすめです。
乳頭吸引器はいつから使う?
おっぱいマッサージなど授乳のための準備は、妊娠中から産科の指示で行われますが、乳頭吸引器も同じタイミングで使用をすすめられることが多いです。
ただし、妊娠中に乳首を刺激することでお腹の張りを感じる方もいらっしゃるので、そういった場合には出産を待って使い始めることもあります。
いずれにせよ、自己判断ではなく、医者や助産師の指示を仰いで使う時期を決めることが大切です。
乳頭吸引器の値段は?
乳頭吸引器は数百円のものもあれば、一万円近くするものもあり、値段の幅が広いのも特徴です。
基本的には、一時的に使うタイプ<長期間装着するタイプ であることが多く、電動や注射器を使うものはより高価になります。
乳頭吸引器のケアは?
乳頭吸引器の吸引口は、洗浄・消毒してから使います。
消毒方法は哺乳瓶の消毒と同じく、煮沸・電子レンジ・消毒液などです。
商品の説明書をしっかり読んで、適切な方法で消毒しましょう。
乳頭吸引器の注意点は?
乳頭吸引器には、使う前に知っておきたい注意点があります。
陥没の度合いによっては効果がないこともある
陥没乳頭は、陥没の度合いによって「仮性陥没乳頭」と「真性陥没乳頭」の2つのタイプに分けられます。
仮性陥没乳頭の特徴
・指で乳頭に刺激を与えると突出する
・指やピンセット、搾乳機や吸引器などで引っ張ると突出する
真性陥没乳頭の特
・何をしても突出しない
真性陥没乳頭の場合には、物理的刺激を与えても突出することがないので、乳頭吸引器では効果が得られないことがほとんどです。
また、仮性陥没乳頭でも重度の場合には、効果を得るのに時間がかかったりあまり効果を得られない可能性があります。
自分の状態が真性なのか?仮性なのか?仮性でも軽度なのか?重度なのか?を知って、適切な対処法を見つけるためには、医師の診断を受ける必要があります。
妊娠中であれば、通院している産婦人科の主治医に相談してみましょう。
妊活中であれば、形成外科や産婦人科で診てもらえますので、一度受診してみると良いでしょう。
痛みや皮膚トラブルが起きる可能性がある
乳頭吸引器は乳頭を物理的に引っ張り出すものなので、その際に痛みを感じることがあります。
乳頭吸引器の中には吸引の強さや間隔を自分で調節できる商品もあるので、痛みが気になる場合は、そういった商品を使うのがおすすめです。
また、使用前にワセリンなどの潤滑剤を塗って乳首が出やすい状態にしておくと、痛みが和らぐという意見もあるので、試してみても良いでしょう。
さらに痛みだけでなく、乳頭吸引器は何度も使用したり連続して使用することで効果が得られるものなので、使い続ける内にムレや痒み、乳首の黒ずみが出てくることもあります。
これらの皮膚トラブルがおきた場合や痛みが軽減しない場合には、速やかに使用を中断して医師に相談することが大切です。
乳頭吸引器の人気おすすめ商品は?
タイプ別に乳頭吸引器の人気商品をまとめました。
筆者が使ったことがあるものも紹介しますので、参考にして下さいね。
一時的に使うタイプ
1.ピジョン 乳頭吸引器
片手で使えるポンプタイプの乳頭吸引器です。
ポンプはゴム製なので、指先で吸引リズムや吸引の強さをコントロールできます。
吸引口は煮沸・電子レンジ・消毒液で消毒できるので、哺乳瓶を使う場合は一緒に消毒できて便利ですよ。
筆者も使っていましたが、軽い陥没乳頭ならこれだけでも十分に授乳できる状態まで乳首を引き出すことができました。
値段も安いので、一度試す価値アリです。
【材質】ポンプ:シリコーンゴム、吸引口・ケース:ポリプロピレン
【消毒方法】煮沸、レンジ、薬液
【参考価格】424円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
2.カネソン ママダブル吸引器α
ゴム球を押したら、ノズルを乳頭に当て、ゆっくりと緩めることで吸引します。
ノズルの中央にはカップが付いていて、吸引中に母乳が出てきたら貯めておくことができます。
筆者は産後すぐ、あまり母乳が出ないときに使っていました。
初乳を少しでも無駄にしたくなかったので、乳頭ケアのたびに出る初乳を貯めておけるのはありがたかったです。
貯まった初乳は冷凍しておいて、授乳の際にまとめて解凍してあげていました。
【セット内容】本体、保存ケース
【材質】パッキン・乳頭アダプター:シリコーンゴム
吸引ノズル・カップ・保存ケース:ポリプロピレン
【消毒方法】煮沸、レンジ、薬液
【参考価格】657円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
3.乳首吸引器 ドリームチャームアジャスト
電動タイプの乳頭吸引器。
ケアは毎日するとこが推奨されますが、片側3分で済むので忙しい育児の合間にもしやすそうですね。
付属のニップルアタッチメントはには3つのサイズがあるので、自分の乳頭に合わせて使うことができますよ。
【材質】ABS樹脂 他
【使用電源】単4乾電池×2
【参考価格】5,478円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
長期間装着するタイプ
4.ピペトップ
入浴中以外はずっと乳首につけたままでいられる乳頭吸引器。
小型なのでブラジャーの下にもラクラクつけられ、連続して使用しやすいです。
使用すればするほど柔らかくなるので、より違和感なくつけられるようになるのも嬉しいポイント。
より高い吸引効果を得るために、付属の専用クリームを塗ってからつけて下さいね。
【セット内容】本体×4、保存ケース×4、専用クリーム
【材質】ポリエチレン
【参考価格】3,630円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
5.カネソン プチパッドα 乳頭補正器
シリコンゴム製のパッドを指で押し、乳頭に密着させたら離すと装着できます。
押し具合で吸引力を調節できるので、自分の乳頭の状態に合わせたケアが簡単にできます。
保管ケースは消毒容器としても使えるので便利ですよ。
S、Mサイズがあるので、自分の乳首に合うサイズを選んで下さいね。
【材質】本体:シリコーンゴム、変形防止リング:ポリプロピレン、保存ケース:ポリプロ ピレン、スタンドPET
【サイズ】S、M
【消毒】煮沸、レンジ(保存ケースに入れて)、薬液
【参考価格】Sサイズで985円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
6.プチフィット
ポリエチレン製の柔らかな乳頭吸引器です。
付属のローションを塗ることでより吸着効果を高めることができます。
普段から使って徐々に乳首の形を整えるのにおすすめです。
【材質】本体:ポリエチレン
【参考価格】2,226円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
7.チュートップEX
食品衛生法に合格しているシリコンを使った乳頭吸引器です。
1日2〜3回、1回20分装着するのが目安なので、授乳の合間など空いた時間にちょこちょことケアしたい方におすすめです。
吸引効果を高めるため、手持ちのボディクリームなどを塗ってから装着して下さいね。
【セット内容】本体×2
【材質】シリコーン(抗菌剤入り)
【お手入れ】水洗い
【参考価格】2,178円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
8.チェリートップ3 乳首吸引器
先端部分をつまみ、中の空気を抜くだけで簡単に装着できます。
コンパクトサイズで肌と似た色なので、日常的に使いやすいです。
吸着力を高めたい時には、手持ちのワセリンやボディクリームを塗ってくださいね。
【材質】スチレン系エラストマー(抗菌素材、プラセンタ配合)
【お手入れ】水洗い
【参考価格】815円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
9.メデラ ニップルフォーマー
乳頭だけでなく、胸全体に圧力をかけることで自然に乳頭を突出させる仕組みです。
乳頭だけに装着する吸引器が使いにくいという方からも人気がある商品です。
母乳漏れをキャッチできる構造なので、妊娠中に母乳が出始める方でも安心ですね。
【材質】ポリプロピレン、シリコーン 他
【洗浄】食洗機可能、食器洗剤可能
【消毒】煮沸・電子レンジ推奨、薬液も使用可能(薬液は推奨していません)
【参考価格】2,420円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
10.グッドニップル
乳頭にキャップをかぶせて、注射器で吸引するタイプです。
キャップは弾力性と吸着力に優れた特殊シリコンでできているので、下着の下につけて日常的にケアすることもできます。
値段は高めですが、効果も高いので、絶対に母乳をあげたい!という方にもおすすめです。
【消毒】煮沸
【参考価格】8,700円(税込)〜
※参考価格は記事作成時の楽天市場で調査
まとめ
乳頭吸引器は、効果が出る人だと、陥没乳頭や偏平乳頭を完全に治すこともできる優れものです。
筆者も乳頭吸引器と1人目授乳のおかげで、陥没→偏平になって、2人目は最初から比較的スムーズに授乳ができるようになりました。
ただし、陥没の度合いによっては使っても意味がない場合もありますし、体の状態によっては妊娠中から使用ができないこともあります。
使用前には医者や助産師に相談して、適切に使用することが大切です。
コメント
コメントはありません。