事情があって赤ちゃんに直接母乳をあげられない時に、予めしぼっておいた母乳をあげられたらいいですよね。
でも、母乳はどうやって保存したらいいのでしょうか?
また、保存用の母乳パックはどんなものを選んだらいいのでしょうか?
そこで今回は、母乳保存の必要性ややり方・母乳パックの選び方やおすすめ商品についてまとめました。
筆者自身の体験談も交えながらまとめていますので、参考にして下さいね。
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意外と多い「母乳保存が必要になる状況」
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「ママがちょっと外出したい時」、「ママが仕事復帰する時」など、授乳期のママと赤ちゃんが離れなければいけないケースは意外とあるもの。
そんな時、母乳育児のママは、あらかじめ保存しておいた母乳を代わりに家族に与えてもらいたいと思うはずです。
「私は赤ちゃんを置いて出かけることはない」と思っているママでも、「赤ちゃんが乳首から飲んでくれない」「赤ちゃんが乳首を噛むので痛くて飲ませられない」ということがあるかもしれません。
また、「赤ちゃんorママが病気になって入院しなければいけなくなる」という可能性もゼロではありません。
私自身、「赤ちゃんが生まれたらできるだけそばにいてあげよう」と意気込んでいましたが、我が子は産後すぐに黄疸が出てしまい、私が産院を退院した後も1週間ほどそのまま入院することになってしまいました。
初乳を与えなければいけない時期でもあったので、私は毎日家で母乳を搾乳して母乳パックに入れ、授乳の時間に合わせて、そのパックを持って我が子に会いに行くことになりました。
赤ちゃんと離れることになるとは考えてもいなかったので、母乳の保存方法については全くの無知で、最初は戸惑ったものです。
このように、赤ちゃんに直接母乳があげられなくなる事態は結構あるものです。
その時になって焦らないように、これからママになる方は、自分には関係ないと思わずに、母乳の保存方法についてあらかじめ理解しておくことが大切です。
・ママが仕事復帰する時
・乳首が傷ついたり、陥没していたりで、直接母乳をあげられない時
・赤ちゃんorママが入院しなければいけなくなった時
母乳の保存方法
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母乳の保存は、搾乳したばかりの新鮮な母乳に限り、専用の母乳パックに入れたうえで「冷凍」「冷蔵」「室温」ですることができます。
それぞれの保存条件や保存可能期間などについては以下の通りです。
冷凍
保存条件:冷凍庫内の温度が-20℃に保たれている
保存期間:おおよそ3〜6ヶ月間
搾乳した母乳を母乳パックに入れ、そのまま冷凍庫に入れて保存します。
母乳パック1枚につき1回分の授乳量を入れるようにすると便利に使えます。
また、一目で保存期間がわかるように、母乳パックには忘れずに搾乳日を記入しておきましょう。
冷凍保存した母乳を赤ちゃんにあげる時は、冷水やぬるま湯にあてるか、室温や冷蔵庫に置くかして解凍した後、人肌に温めます。
熱いお湯や電子レンジでの解凍は、母乳に含まれる成分を破壊することになるのでやめましょう。
一旦解凍した母乳は痛みやすいので、すぐに飲ませることが大切です。
冷蔵
保存条件:冷蔵庫内の温度が4℃に保たれている
保存期間:おおよそ24時間
冷凍保存と同じ手順で母乳を入れた母乳パックを、そのまま冷蔵庫で保存します。
赤ちゃんにあげる時には湯煎して人肌に温めましょう。
一旦冷蔵保存したものでも、搾乳当日であれば冷凍できるので、使わなかった場合には冷凍保存に切り替えましょう。
室温
保存条件:室温が25℃以下
保存可能期間:おおよそ4時間
保存パックに入れた搾乳直後の母乳であれば、上記の条件で室温保存も可能です。
搾乳時間から次の授乳時間までが4時間以内の場合には、冷凍や冷蔵保存のように授乳時に解凍や温めをする必要がないので便利です。
ただし、赤ちゃんは免疫力が弱く、衛生面には十分気を使わなければいけないので、必ず上記の条件を守るようにしましょう。
母乳パックの選び方
衛生的かつ簡単に保存するために、母乳は専用の「母乳パック」に保存します。
母乳パックを選ぶ際には、以下のポイントに気を付けましょう。
飲む量に合う容量か?
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母乳パックは、おおよそ40〜200mlと様々な容量のものがあり、基本的には容量が大きくなるほど値段も高くなります。
授乳量が少ない新生児期の赤ちゃんに大容量のものを用意するのはお金の無駄になりますし、保存するのにもかさばります。
逆に、成長してきて一回の授乳量が多くなった赤ちゃんに小さなパックを用意してしまうと、授乳の度に何袋も解凍や温めをしなければいけなくなり、手間がかかってしまいます。
ご自分の赤ちゃんの飲む量に合った母乳パックを選ぶことで、お金も手間も節約できるわけですね。
使う頻度に合う入り数か?
例えば新生児期に赤ちゃんが入院してしまった場合、3時間ごとに授乳するとすれば、毎日8枚の母乳パックが必要になります。
一方、ママが美容院に行く間だけなら、1ヶ月に1枚あれば十分ですよね。
母乳パックは、商品ごとに入り数が違うので、使用頻度が高いなら大入りのものを買った方がコスパが良くなりますし、使用頻度が低いなら少ないものでないと、使い切らずに無駄になってしまいます。
どんなシーンで使うかを考えて、使用頻度に合った入り数のものを選びましょう。
扱いやすいか?
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母乳パックは人によっては1日に何度も使うことになるものなので、母乳の出し入れがしやすいかなど、扱いやすさも重要なポイントになります。
母乳を入れる時に立てて置けるようにマチがついているもの、入れた母乳がもれないようにダブルジッパーになっているもの、哺乳瓶に入れやすいように注ぎ口が斜めに切れるもの…
など、商品ごとに色々な構造があるので、どれが使いやすそうか比較検討してみましょう。
衛生的に使えるか?
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母乳パックは赤ちゃんの口に入る母乳を入れておくものなので、衛生面の工夫が施されているかも大事なポイントです。
滅菌処理が施されているものを選ぶのはもちろんですが、商品の中には母乳を出し入れする際に雑菌が入りにくい構造になっているものや、パック自体に安全性の高い素材を使っているものもあります。そうしたものを選べば、より安心して使えるでしょう。
母乳パックのおすすめ商品
人気の母乳パックの中からおすすめのものをまとめました。
実際に私が使っていたものもあるので、参考にして下さいね。
ピジョン 母乳フリーザーパック
40ml〜と低容量サイズから展開されている母乳パック。
低体重で生まれた赤ちゃんが、NICUで授乳する際にもよく使われる商品です。
私は陥没乳頭で、息子が直接母乳を飲むのを嫌がったため、6ヶ月間ほぼ毎日使っていました。
1回に20mlくらいしか母乳が出なかったので、40mlのパックはありがたかったです。
シンプルなパウチタイプですが、チャックを閉じてから折り返してシールを貼るので二重に封ができ、もれの心配がありません。
また、上から入れて下から出す構造に加えて、母乳を入れる時に手で触れる部分はカットするので、衛生面もバッチリです。
値段が安いので、使用頻度が多い方も便利に使えますよ。
ピジョン 母乳フリーザーパック | |
保存方法 | 冷凍、冷蔵 |
容量 | 40ml、80ml、160ml |
入り数 | 20枚、50枚 |
機能性 | チャック+シールの2重密封で漏れ防止、3層フィルムで強度アップ |
衛生面 | 電子線滅菌、上から注いで下から出す、手で触れる部分をカット |
参考価格 | 40ml・20枚入:638円(税別)〜 80ml・20枚入:638円(税別)〜 160ml・20枚入:743円(税別)〜 ※記事作成時の楽天市場調べ |
カネソン 母乳バッグ
容量や入り数のバリーションが豊富で、赤ちゃんの月齢や使用頻度に合わせて選びやすい母乳パック。
ヘッダー部分をくるくるっと巻くだけで簡単に密閉することができ、注ぎ口が斜めなので哺乳瓶に入れるのも簡単。
母乳保存に不慣れなママでも安心して使うことができる構造です。
衛生面も、一度も外気に触れさせないインフレーション製法を採用したり、パックのプラスチック溶出を防ぐラミネート加工を施していたりと、バッチリ。
病産院での使用率が高いのも納得できる、安心感抜群の商品です。
カネソン 母乳バック | |
保存方法 | 冷凍、冷蔵 |
容量 | 50ml、100ml、150ml、200ml |
入り数 | 20枚、50枚:50mlと100mlのみ |
機能性 | 簡単密封、斜めにカットで母乳を出しやすい |
衛生面 | ガンマー滅菌、インフレーション製法、ラミネート加工でプラスチック溶出防止 |
参考価格 | 50ml・20枚入:828円(税別)〜 100ml・20枚入:841円(税別)〜 150ml・20枚入:984円(税別)〜 200ml・20枚入:937円(税別)〜 ※記事作成時の楽天市場調べ |
ランシーノ(Lansinoh) Breastmilk Storage Bags
180mlと大容量サイズの母乳パックが、50枚入りになった商品。
赤ちゃんの授乳量が多く、母乳パックの使用頻度も多いという方におすすめです。
パックの素材に、体内に入ると有害な影響を及ぼす「可逆剤」を使用していないので、安心して使うことができます。
その他にも、マチが付きで母乳を入れやすい、ダブルジッパーで保存中のもれを防いでくれるなどの機能があり、必要十分な商品です。
Lansinoh Breastmilk Storage bags | |
保存方法 | 冷凍、冷蔵 |
容量 | 180ml |
入り数 | 50枚 |
機能性 | ダブルジッパーでもれ防止、マチ付きで母乳を入れやすい |
衛生面 | 医療レベルの殺菌済、不可逆剤不使用 |
参考価格 | 2,630円(税込) ※記事作成時のAmazon調べ |
メデラ 母乳保存バック
メデラの電動搾乳器シンフォニー・スイングと手動搾乳器ハーモニーを付けて使うことができます。
母乳を搾乳器から移す必要がないので、衛生的で簡単です。
パックは自立し、口には二重ファスナーを採用。
搾乳時にも、保存時にも、母乳が外にもれる心配がないのも嬉しいポイントです。
メデラの搾乳機をお使いの方は、ぜひ。
メデラ 母乳保存バック | |
保存方法 | 冷凍、冷蔵 |
容量 | 180ml |
入り数 | 25枚、50枚 |
機能性 | 自立構造で搾乳時のこぼし防止、2重密封でもれ防止、2層フィルムで冷凍焼け防止 |
衛生面 | メデラの搾乳機から直接注げる |
参考価格 | 25枚入:1,485円(税別)〜 ※記事作成時の楽天市場調べ |
ピジョン 母乳チルド 密閉キャップ
パックではなく、母乳を入れた哺乳瓶に蓋をして冷蔵保存するタイプ。
ピジョン母乳実感プラスチック哺乳瓶(別売)につけられます。
哺乳瓶に搾乳して、そのまま蓋をすれば良いだけなので、簡単・衛生的なのが魅力です。
授乳時には、蓋をしたまま湯せん可能。
指かけ穴がついているので、お湯に触れずに湯せんできて便利ですよ。
普段の授乳に母乳実感の哺乳瓶を使っている方、冷蔵庫で母乳を保存したい方は、ぜひ。
ピジョン 母乳チルド密閉キャップ | |
保存方法 | 冷蔵 |
対応哺乳瓶 | ピジョン母乳実感プラスチック哺乳瓶(別売) |
耐熱温度 | 120度 |
消毒方法 | 煮沸:可、電子レンジ:不可、薬液:可 |
参考価格 | 439円(税別)〜 ※記事作成時の楽天市場調べ |
適切に母乳を保存して、母乳育児を継続しよう!
仕事復帰や急病など、赤ちゃんに直接母乳をあげられなくなる事情は意外と多いもの。
でも、そんな時でも、適切な方法で母乳を保存できれば、母乳育児を諦めずに済むかもしれません。
今回の記事を参考に、上手に母乳を保存して、母乳育児を継続していただければと思います。
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