産後の入院期間は、産院の考え方やママと赤ちゃんの状態により変化しますが、一般的には初産婦で5日くらい、経産婦で4日くらい、帝王切開の場合では6日くらいと言われています。
この入院期間を無事に終えたら、ママは赤ちゃんを連れて退院し、自宅での本格的な育児が始まります。
出産の入院準備というと、陣痛時・出産時に必要なものや、入院中の生活に必要なものを思い浮かべる方が多いと思いますが、産院を退院して家に帰る時と家に着いたらすぐに始まる新生児育児に必要な用品も、同じように準備しておく必要があります。
1.入院手続きに必要なもの、陣痛室・分娩室で必要なものを用意
2.産後の入院生活で必要なものを用意
3.退院手続きに必要なもの、病院から家に帰る時に必要なもの、家に着いてから必要なものを用意
そこで今回は、出産の入院準備の中でも意外と見過ごされがちな、出産の退院時に必要なもの・退院後の新生児育児に必要なものについてまとめてみました。
入院手続き、陣痛・出産時、入院中に必要なものについては以下の記事にまとめていますので、合わせて参考にして下さいね。
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いつ準備する?
出産の退院時や退院後に必要と言っても、入院してしまってからではママが準備をすることはできないので、少なくとも出産の入院前には準備を済ませておかなければいけません。
入院前であれば、必ずこの時期に準備しなければいけないという決まりはありませんが、ママの体調や赤ちゃんの状態を考えると、おすすめなのは「妊娠7〜8ヶ月頃」です。
・安定期に入っているので、ママのつわりが軽減していることが多く、流産のリスクも減るので身動きがとりやすい。
・赤ちゃんの性別がわかっていることが多く、新生児用品を選びやすい。
・この時期以降(妊娠9ヶ月以降)だと、赤ちゃんの体重が増えて、ママの身動きが取りにくくなる。
出産の入院手続ききに必要なもの・陣痛や分娩時に必要なもの・出産後の入院生活中に必要なものと一緒に、この時期に準備してしまいましょう。
準備するときのポイントは?
退院時に必要なものは、別のバッグにまとめておく
出産の入院期間は短い場合でも、4日間くらいと言われています。
別記事に出産の入院生活で必要なものをまとめているので、参考にしていただければわかると思いますが、4日間というと、結構な量の用品を産院に持ち込むことになります。
そのため、退院時に必要なものは、入院中に必要なものとは別のバッグにまとめておいて、退院前日や当日になったら家族に持ってきてもらうとスムーズです。
新生児用品は必要最低限を用意しておけば大丈夫
特に初めての出産だと、紙おむつや粉ミルクなど、新生児用品をたくさん揃えがちです。
かくいう私も、長男の出産時には、何パックもの紙おむつや何缶もの粉ミルクを準備しておきました。
でも、実際に生まれた息子に使ってみると、紙おむつが息子の細い腿に合わずにウンチが度々漏れたり、産院で飲み慣れた粉ミルクを欲しがって用意した粉ミルクは飲みが悪かったり…
結局、用意したものは使い切らずに違う銘柄のものを買い直すことになりました。
今時はドラックストアはいたるところにありますし、ネット通販も盛んですので、「足りないものは買い足せばいいや」くらいのおおらかな気持ちで、新生児用品は必要最低限を準備しておけば大丈夫です。
必要なものは?
出産の退院時・退院後の新生児育児に必要なもの・あると便利なものをまとめてみました。
準備の際のチェックリストとして活用していただければと思います。
また、それぞれどうして必要なのかについてもまとめていますので参考にして下さい。
出産の退院時に必要なもの・あると便利なもの
絶対に必要なもの
□出生証明書
□ママの服
□赤ちゃんの服(肌着+ベビー服orセレモニードレス)
□チャイルドシート(自家用車移動の場合)
□入院費用
入院時に支払っていても、入院中に行った各種検査や予防接種代などを払わなければいけないことがあります。
事前に追加費用がないか病院に確認しておきましょう。
□出生証明書
役所に出産届けをする際に必要になるので、必ず病院でもらいましょう。
□ママの服
パジャマで外に出るわけにもいかないので、準備しましょう。
病院から家までの距離がある場合には、授乳ができるように専用の授乳服や授乳ブラジャー、前開きの服などを用意しておくと安心ですよ。
□赤ちゃんの服(肌着+ベビー服orセレモニードレス)
入院中は病院で用意された肌着を着せることが多いですが、退院時には自前のベビー服が必要になります。
セレモニードレスを着せて退院するという古くからの慣例があるので、それにのっとる場合には用意しておきましょう。
もちろん普段着で退院しても大丈夫ですよ。
□チャイルドシート(自家用車移動の場合)
自宅の車で帰る場合には、必ず必要です。
法律で取り付けが義務化されているものなので、忘れずに準備しておきましょう。
あると便利なもの
□カメラやビデオ
□おくるみ
□抱っこ紐やベビーカー(新生児から使用可能なもの)
□おむつ
□ミルク・哺乳瓶・お湯
□ママのメイク用品
退院時には赤ちゃんにセレミニードレスを着せて写真を撮るかもしれません。
また、ドレスは着せなくても、記念に写真を撮るケースは多いと思うので、気になる方はメイク道具を用意しておきましょう。
□カメラやビデオ
退院時には写真を撮るケースが多いと思います。
スマホで撮る場合には必要ないですが、カメラやビデオでも撮りたい場合には用意しましょう。
□おくるみ
抱っこ紐で帰るのであれば必要ないですが、車やベビーカーを使うなら、そこに乗せるまでにおくるみで包んであげると赤ちゃんが安心すると思います。
寒い季節なら、乗せた後に上からかけることもできますよ。
□抱っこ紐やベビーカー(新生児から使用可能なもの)
徒歩で移動する場合にはあると便利です。
どちらも対象年齢を確認して、新生児から使用可能なものを選びましょう。
□おむつ
病院と家の距離が近いと必要ないことがほとんどだと思いますが、大してかさばるものでもないので1枚くらいは用意しておいても良いでしょう。
□ミルク・哺乳瓶・お湯
退院直前に授乳しておけば必要ないことがほとんどだと思いますが、病院と家の距離が遠い場合などは用意しておくと安心かもしれません。
粉ミルクはキューブタイプやスティックタイプだとかさばらず持ち運びしやすいですよ。
また、最近発売された液体ミルクならお湯がいらないので、さらに便利に使えます。
気になる方は活用してみて下さいね。
退院後の新生児育児に必要なもの・場合によっては必要なもの
絶対に必要なもの
□新生児衣類(肌着・ベビー服・靴下など)
□ベビー寝具(布団セット・ベビーベッド・ハイローチェアなど)
□おむつ
□お尻拭き
□ベビーバス
□ベビー用ボディソープ・シャンプー
□湯温計
□バスタオル
□ガーゼハンカチ
□体温計(家にあるものでも可)
□ベビー用爪切り
□新生児衣類(肌着・ベビー服・靴下など)
出典:楽天
季節により必要なもの、必要枚数が変わってきますが、洗い替えも考えて数枚用意しておきましょう。
□ベビー寝具(布団セット・ベビーベッド・ハイローチェアなど)
出典:楽天
ベビー専用でも、大人用布団でも構いませんが、布団は1組用意しておきましょう。
昼間赤ちゃんが過ごす場所として、ベビーベッドやハイローチェアなども検討してみましょう。
□おむつ
すぐにサイズアウトするかもしれないので、とりあえず1パック用意するのがおすすめです。
□お尻拭き
出典:楽天
赤ちゃんによっては肌に合わない商品もあるので、病院で使って大丈夫だった商品を、入院中にパパやおばあちゃんに買っておいてもらうのがベストです。
それが無理そうなら、数個だけ用意しておきましょう。
□ベビーバス
出典:楽天
入浴の際に必要になるので、用意しておきましょう。
タライなどで代用しても構いませんが、不安なら専用商品がおすすめです。
□ベビー用ボディソープ・シャンプー
出典:楽天
赤ちゃん専用のものを用意しておきましょう。
赤ちゃんの肌に合うか分からないので、とりあえず1つずつで大丈夫です。
□バスタオル
沐浴後の体を拭くのはもちろん、おくるみとして使ったり、ベビー枕の代わりに敷いたりと何かと使えるものなので、洗い替えを考えた枚数を用意しておきましょう。
家でママやパパが使っているものでも大丈夫ですよ。
□ガーゼハンカチ
沐浴に使ったり、吐き戻しを吹いたり、清浄綿代わりにしたりと、頻繁に使うものなので、多めに用意しておきましょう。
私は10枚くらい用意しましたが、それでも足りないと思う日もありました。
□体温計(家にあるものでも可)
急な体調不良に備えて1つ用意しておきましょう。
額や耳に当てると数秒で測れるベビー体温計を買っても良いですし、脇の下で測れそうなら家にある大人用を使っても大丈夫です。
□ベビー用爪切り
新生児の爪は小さいのにすぐ伸びます。
専用の爪切りは1つは用意することをおすすめします。
場合によっては必要なもの
□哺乳瓶・乳首
□哺乳瓶・乳首の洗剤と消毒グッズ
□マザーズバッグ
□粉ミルク
出典:楽天
完全母乳ならすぐには必要ありませんが、母乳がどのくらい出るかは産んでみないと分からないので、1つは用意しておいても良いと思います。
できれば、入院中に母乳の出をみて、必要そうならパパやおばあちゃんに買ってもらうと無駄がないですね。
□哺乳瓶・乳首
これも粉ミルク同様、できれば入院中に家族に用意してもらうと無駄がないです。
それが難しい場合には、洗い替えも考えて、最低2つずつ用意しておきましょう。
□哺乳瓶・乳首の洗剤と消毒グッズ
ミルクをあげる場合には、哺乳瓶と乳首を洗う用の赤ちゃん洗剤と、消毒グッズが必要です。
消毒グッズについては、煮沸法なら特別なアイテムは必要ないので、とりあえずは何も用意しないというのも一つの手です。
産後の母乳の出を確認してから、レンジ消毒や薬液消毒のアイテムを買っても良いかもしれません。
□マザーズバッグ
いずれは必要になるものですが、産後すぐに赤ちゃんと出かけることは少ないので、産後に用意するのでも大丈夫です。
専用のマザーズバッグでなく、普通のバッグで大丈夫なこともあるので、赤ちゃんと少し生活をしてみてから考えても遅くはありません。
まとめ
産院から退院したら、いよいよ自宅で本格的な赤ちゃんとの生活がはじまります。
入院中は受けられた助産師さんや医師のサポートがなくなるので、1人でちゃんとできるか不安に感じる方も多いでしょう。
でも、大丈夫。
ママが一生懸命向き合っていれば、赤ちゃんはちゃんと育ってくれますよ。
まずは、できるだけ退院後の不安がなくなるように、今から何が必要か考えて、準備できるものはしっかりとそろえておきましょう。
みなさんの出産・子育てに、この記事が役立てば幸いです。
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