チャイルドシートは、小さな子供を車に乗せる時の必需品です。
でも、色々なメーカーから対象年齢や対象車種ごとに多様な商品が販売されているので、どう選んだら良いかわからないと悩む方が多いアイテムでもあります。
そこで今回は、そんなチャイルドシートの選び方を徹底解説していきます。
ポイントは7つです。参考にして下さいね。
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チャイルドシートを正しく使わないと交通事故死亡率が4倍に!
5歳まで(6歳未満)の子供を車に乗せるときに必須のチャイルドシート。
チャイルドシートの使用は法律で義務付けられていることですが、意外にも、使っていない・正しく使えていないというケースは多く、全体の4割近くにもなります。(参照:警視庁)
チャイルドシートを使っていないと法律違反になるだけでなく、正しく使用しない場合には事故が起きた時の死亡率が4倍にも跳ね上がってしまいます。
お子さんの命を守るために、対象年齢のお子さんにはチャイルドシートを正しく使うということがとても大切で、それはすなわち、お子さんや車にあったチャイルドシートを正しく選ぶ必要があるということでもあるわけです。
チャイルドシートを選ぶ7つのポイント!
お子さんの命を守るために重要なチャイルドシート選び。
チャイルドシートを選ぶ際に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
1.使用年齢(月齢)は?
チャイルドシートは対象年齢ごとにタイプが分かれています。
まずは、どのタイプが自分の子供に使えるのかを考えましょう。
「ベビーシート」・「チャイルドシート」・「ジュニアシート」の3タイプが基本
チャイルドシートは対象年齢ごとに、「ベビーシート(乳児用)」「チャイルドシート(幼児用)」「ジュニアシート(学童用)」の3つに分けることができます。
それぞれの特徴は以下の通りです。
ベビーシート(乳児用)
対象年齢 | 新生児〜1歳頃 |
適応身長の目安 | 〜70cm |
適応体重の目安 | 〜10kg |
ポイント | まだ首が座っていない赤ちゃんも使えるタイプ。 首がすわるまでは後ろ向きに設置するのが基本で、シートが水平になるベットタイプもあります。 |
チャイルドシート(幼児用)
対象年齢 | 1〜4歳頃 |
適応身長の目安 | 65~100cm |
適応体重の目安 | 9~18kg |
ポイント | 一般的には首すわり後に前向きで使用するタイプ。 後で詳しく書きますが、最近では新生児〜4歳頃と長く使える商品も増えてきています。 |
ジュニアシート(学童用)
対象年齢 | 4〜11歳頃 |
適応身長の目安 | 100~140cm |
適応体重の目安 | 15~36kg |
ポイント | 11歳頃まで使用できる、前向きに設置するタイプ。 子供の体格に合わせてヘッドレストの位置を変えられる商品が多いです。 後で詳しく書きますが、最近では1〜11歳頃と長く使える商品も増えてきています。 |
ロングユースタイプも人気
上でも少し触れましたが、最近では、「乳幼児兼用」や「幼児・学童児兼用」のロングユースタイプが増えてきています。
ロングユースタイプの対象年齢
乳幼児兼用モデル | 新生児〜4歳児頃 または 新生児〜7歳児頃 |
幼児・学童児モデル | 1〜11歳頃 |
ロングユースタイプは、一度買えば長期間買い替え不要になるので、「コスパが良い」、「選ぶ手間が省ける」と人気を集めています。
チャイルドシート選びは、年齢以外にも、車に取り付けられるか?拡張性が必要か?など色々なポイントを総合的に見ていく必要がありますが、それらのポイントも希望を満たしているなら、ロングユースタイプはおすすめです。
2.車に合うか?
自分の車にチャイルドシートが付くのか?どんな方法で付けるのか?といった、チャイルドシートが自分の車に合うか?ということも、チャイルドシートを選ぶ際には必ずチェックしておきたいポイントです。
車種適合表
チャイルドシートには、モデルごとに「取り付けできる車種」、「取り付けできない車種」があります。
そのモデルがどんな車種に取り付けられるかは、各メーカーが出している「車種適合表」でチェックすることができます。
気になる商品については、必ず車種適合表でご自分の車につけられるかを確認しましょう。
isofix(アイソフィックス)
出典:http://www.nihonikuji.co.jp/isofix.html
チャイルドシートを車の座席に取り付けるには「シートベルト固定式」と「isofix(アイソフィックス)固定式」の二つの方法があります。
シートベルト固定式
車の座席についているシートベルトを使って、チャイルドシートを固定する方法です。
2005年以前にはこの方式が主流でしたが、取り付け方にコツが必要なため、誤った取り付け方をしてしまう例が多く発生し、isofix(アイソフィックス)固定式が生まれるきっかけをつくりました。
ただし、シートベルト固定式のチャイルドシートにはisofix(アイソフィックス)固定式のものと比べて安価であるというメリットもあるので、取り付けに自信があるならこのタイプを選んでも良いでしょう。
isofix(アイソフィックス)固定式
シートベルト固定式で、誤った固定の仕方をするケースが多発したことを受け、現れた方式です。
車の座席にある取り付け具とチャイルドシートを連結する方法で、シートベルト固定式と比べてとても簡単に取り付けが可能です。
座席の取り付け金具は、2006年から2012年6月までに発売された車のほとんどに、2012年7月以降に発売された車の全てに搭載されているので、ご自分の車にあるか確認してみましょう。
シートベルト固定式に比べてisofix(アイソフィックス)固定式のチャイルドシートは価格が高い傾向がありますが、簡単に正しく取り付けたいならこの方式がおすすめです。
車のサイズ
チャイルドシートの大きさは商品ごとに異なっています。
また、リクライニング式のものや回転式(※)のものなどは、そうでないものに比べると大型になることが多いです。
軽自動車やセダンのように車内が狭い車の場合には、チャイルドシートをコンパクトなものにしないと、圧迫感が出てしまうかもしれません。
また、SUV車であれば、座面の低いチャイルドシートの方が乗り降りがしやすいでしょう。
いずれにせよ、車のサイズとチャイルドシートのサイズをよく比較して選ぶ必要があります。
※回転式とは
出典:楽天
チャイルドシートの座面と背もたれ部分が回転するものです。
車のドア方向に回転させることで、子供を簡単に乗せ降ろしできるようになります。
回転式を選ぶか否かも、チャイルドシート選びの重要なポイントのひとつなので、自分の車に合うかも含めて考えてみましょう。
3.予算は?
チャイルドシートの値段は、1万円以下から10万円以上ととても幅が広く、人気が高いのは2〜5万円くらいのものです。
安いから安全でない、値段を出せばより安全になるというものではないので、財布と相談したり、どのくらいの頻度で使うかを考えて、大体の予算を決めると良いでしょう。
コスパが良いロングユースタイプ
乳幼児兼用モデルや幼児・学童児兼用モデルのようなロングユースタイプは、そうでないものに比べると割安になっています。
コスパで考えるなら、ロングユースはおすすめのタイプになります。
回転やリクライニング、isofix(アイソフィックス)は高め
回転式やリクライニング式のような付加機能があるもの、また簡単に取り付けられるisofix(アイソフィックス)固定式のものは、そうでないものと比べて値段が高めになります。
便利さを追求するか?値段を優先するか?よく考えてみましょう。
予算オーバーならレンタルもおすすめ
「高機能で取り付けも簡単なものが欲しい。でも、どうしても予算オーバーしてしまう」、「新生児から1歳までの短期間しか使えないベビーシートが欲しい」という場合には、購入ではなくレンタルを利用するのも一つの手です。
ただし、チャイルドシートのモデルによっては、レンタルするよりも、新品を購入していらなくなったら下取りに出す方がお得なケースもあるので、よく比較検討する必要があります。
4.持ち運べる重さか?
チャイルドシートの重さは商品ごとに違います。
レンタカーを使ったりカーシェアリングをするなどで、チャイルドシートを持ち運ぶ可能性があるなら、軽量のものの方がおすすめです。
また、持ち運ぶ機会はないという場合でも、重いモデルだと取り付けるときにママ一人では難しいということがあるかもしれません。
いずれにせよ、チャイルドシートの重さについて、一度考えてみると良いでしょう。
5.拡張性は?
出典:楽天
チャイルドシートの中には、バウンサー・ローチェア・ベビーキャリーなど、一台で何通りもの使い方ができる商品があります。
チャイルドシートは決して安い買い物ではないので、拡張性のある商品は人気があります。
年齢に合うか?車に合うか?など、他のポイントも希望を満たしているなら、拡張性のある商品は経済的でおすすめです。
6.安全基準は?
チャイルドシートには、国で定められた安全基準があります。
また最近では、チャイルドシートの安全性能を確かめる試験もあります。
お子さんの安全を守るために、気になる商品についてはこれらの安全基準をクリアしているかどうかチェックしましょう。
Eマーク
出典:http://www.mlit.go.jp/jidosha/child/
現行の安全基準(ECE/R44)を満たしている商品に添付されているマークです。
大手メーカーの商品を新品で購入する場合には、必ず添付されているので心配はいりませんが、中古を購入したり知人から譲り受ける場合には添付がない可能性があります。
添付されていない場合には、使用するのはやめましょう。
R129(I-size)
ECE/R44基準を強化した次世代安全基準です。
ECE/R44が正面衝突と後部衝突の試験で測られるのに対し、R129(I-size)では正面衝突・後部衝突に加え側面衝突も試験しています。
現時点では非対応モデルも多いですが、今後はこちらが主流の基準となると考えられています。
チャイルドシートアセスメント
国土交通省と自動車事故対策機構(JNCAP)が平成13年から行なっている、安全性能試験です。
試験項目は、前面衝突・使用性評価(チャイルドシートが正しく取り付けられるか)・腹部圧迫計測(衝突時に腹部にかかる荷重)の3つです。
この3つの試験の評価が高ければ、より安全性の高い商品と言えるわけです。
7.メーカーは?
チャイルドシートは様々なメーカーから販売されているので、メーカーごとの大まかな特徴が分かれば、チャイルドシート選びがより簡単になります。
以下に、有名チャイルドシートメーカーについて、それぞれ簡単に特徴をまとめておきます(情報は2019年現在のもの)。
気になるメーカーについては、ホームページや商品サイトから詳細も確認してみて下さいね。
アップリカ
回転式やリクライニングモデルが充実しています。
フラットなベッド型までリクライニングできるモデルもあるので、新生児からでも安心して使用できます。
多用途なものが多く、比較的大型です。
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コンビ
ISO対応で回転式のものからシートベルト固定式のものまで、1歳まで使えるものから7歳まで使えるものまで、拡張性のないものからあるものまで、大型から小型までと、幅広いラインナップが特徴です。
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エールべべ
回転式モデルが充実しています。
日本初のリモコン操作で開閉できるサンシェードがついたモデルもあります。
比較的高さのある商品が多いです。
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ジョイー
12歳まで使える超ロングユースタイプがあります。
値段も安めなのでコスパ良し。
ISO固定式とシートベルト固定式、回転式、5段階リクライニングなど機能面も幅広くカバーしています。
比較的小型で軽量なタイプが選べます。
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タカタ
回転式でリクライニングするもの、固定のものがあります。
比較的小型のタイプが選べます。
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リーマン
固定式が中心ですが、角度やヘッドレストの調節ができます。
比較的小型のタイプが選べます。
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お子さんにぴったりのチャイルドシートを!
チャイルドシートを選ぶ際のポイントについてまとめてきました。
人生で交通事故に遭う確率は4人に1人という算出結果があります。(参考:https://交通事故慰謝料.cc/traffic-accident/probability/)
その事故に遭うのが、お子さんを車に乗せている時という可能性も十分にあるわけです。
チャイルドシートを選ぶ際には、色々なポイントについて考えなければいけないので、大変と感じるかもしれませんが、交通事故は他人事ではありません。
お子さんを守るために、今回ご紹介したポイントをしっかりと確認してチャイルドシートを選んでくださいね。
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